1.はじめに -この本を手に取った目的 –
こんにちは、かじです。
今回は筒井美希著『なるほどデザイン』の書籍解説をしていきたいと思います。
僕が本書を手に取った理由として、デザインが無知の領域であったため、基本的なことを勉強したいなと考えていました。プログラマである僕にとっては、いずれは、WebデザインやUI、UXなどプログラミングの領域にも生きるかと思ったからです。
2.デザインは誰に何を伝えるのか
本書は、主に雑誌のページデザインを例に扱いながら、デザインする際の手順、コツや考え方、字体や写真、色の使い方などのデザインの基本が学べる一冊になっています。
本書で重要なポイントとして、デザインはどのターゲットにどんなメッセージを伝えたいかということからデザインはスタートするということが挙げられるかと思います。
ターゲットを定めることによって、字体や色、写真の使い方といった方向性を定め、メッセージによって、強調する箇所を設定することがデザインにおいて大切です。 こういった設定したターゲットやメッセージからデザインを作っていくことになります。
また、著者はデザインに正解はないと言います。誰に何を伝えるかということによって、意図して作ることによって突飛なデザインも正解になりえるのがデザインであるのです。細部に神は宿るといいますが、大枠、細部共に考え抜くことがデザインが生まれてくるのです。
ターゲットとメッセージというマーケティングやプロダクトづくりともつながっていく感覚で、とにかくビジネスにおいては、誰に何を届けたいかが大切重要であると改めて確認しました。
3.とりあえずデザインの基礎を学びたい方へ
本書は、デザインのいろはについて学びたいという方におすすめの本になります。デザイナーがどういったことに意識しながらデザインを作り上げていくのかということをわかりやすく解説してくれているため、デザインを専門にしたいという方でも、別の分野だけどとりあえず勉強したいという方でも参考になる一冊になると思います。
一方でデザインレシピのようにレイアウトを真似してデザインを組めるようになるという本ではありません。また、Webサイト制作のレイアウトの組み方などWeb系のデザインに直結する知識に関しては書かれていませんでした。 このようなことに留意しながら、本書を手に取っていただけるといいかなと思います。
著者の筒井氏のnoteも大変参考になるので、一度ご覧ください。