1.はじめに
こんにちは。かじです。
今回は、山本陽平著『Webをを支える技術-HTTP、URI、HTML、そしてREST』の書籍紹介を行います。
「プログラミングの勉強を始めて、簡単なWebアプリケーションを勉強できるようになったけど、伸び悩みを感じている」、「プログラムがどういう仕組みで動いているのか、Webの仕組みがよく分からないな」と思うことは多いのではないでしょうか。
そんな方に本書はおすすめになります。
僕も上記のような悩みを抱えていた一人でして、ある程度プログラミングを使って実務経験を積むことはできたものの、どこかWebという仕組みに理解が浅いように感じていました。そんな中でプログラミングだけではなく、しっかりと根本から見つめ直そうと考え、この本を手に取りました。
2.この本をお勧めする理由
本書はWebの特徴である、HTTP、URI、HTMLを解説しながら、Webの全体像とWebの設計を理解できるように構成されています。
Webはメディアをハイパーリンクで結びつけたシステムであり、プログラムをネットワーク上に分散して配置することで膨大なデータにアクセスすることができる分散システムとしての側面があります。
そのシステムの特徴を支えているのが、HTTPという通信プロトコルであり、URIというリソースの表現の仕方であり、HTMLというブラウザで閲覧するためのマークアップ言語になります。
プログラミングを勉強して、何となくで使っていた上記3つの用語を基本から理解することができます。
僕にとっても、AtomやHTTPリクエストの仕様など、普段あまり意識しないこと、知らなかったことなどを網羅的に吸収することができました。
3.この本を読む際の留意点
この本の残念な点として、2010年出版ということもあって、情報が若干古いということです。2012年にHTML5の仕様策定が完了したこともあり、HTMLの説明が少し古かったり、数十ページに渡って記載されているmicroformatsは現在あまり使用されていないなどの問題点もあります。
また、Webの仕組みの概論に関する書籍であるので、HTMLやJavaScript、バックエンド言語の学習教材ではなく、コードを書けるようになりたいという目的とは合わないかなと思います。
その2点を留意していただけると、Webの仕組みを基本から学ぶことのできる良書となっておりますので、是非手に取ってもらえたらと思います。