1.はじめに -この本を手に取った経緯-
こんにちは。かじです。
今回は技術書紹介として藤治仁・小林加奈子・小林由憲著「iPhoneアプリ開発集中講座」の紹介をします。
会社でのプロジェクトでスマホアプリの開発を行ったことがきっかけでこの本を手に取りました。このプロジェクトではJavaScriptを用いたハイブリッドアプリ兼クロスプラットフォームでの開発でした。つまりWebの技術をそのままモバイルアプリに流用するような技術を使用したことになります。
これは、僕のようなWeb開発が本職のプログラマからすると、スマホアプリのレイアウトに合わせてコードを書いたフロントエンドのプログラムがスマホアプリとして動作するので、技術的キャッチアップが少なくて済むのですが、意外とスマホアプリとWebアプリは細かい部分でスマホアプリ独特の知識が必要になります。
例えばカメラ、ローカルストレージ、位置情報、プッシュ通知など、スマホユーザーが当たり前のように使用しているスマホの機能を使用するにはWebの技術だけで対応するのは少し難しい部分がありました。
それなら、根本からスマホアプリの開発を勉強したいなと思い、この本を手に取りました。
SwiftUI対応 たった2日でマスターできる iPhoneアプリ開発集中講座
2.本書の特徴と対象
この本の特徴としては、Swiftを使用したチュートリアルアプリを6つ用意してあり、2日で集中して学ぶことができるというとこです。
簡単にiOSアプリを作ることができるよう構成されており、Xcodeのバージョンさえ合っていれば環境構築の面で躓くことはほぼないかと思います。
完全なiOSアプリの開発初学者やプログラミング初心者にとっては開発環境面でハードルが低いというのは大きな強みの一冊かと思います。
その反面、用意してあるチュートリアルアプリは、簡単であるが故に、既に学習を進めている方にとっては物足りなくなるかもしれません。
また、この一冊だけで何らかのプロジェクトに参画できるレベルになる訳ではなく、もう少し応用レベルの学習教材を探す必要があるように感じます。
最後に当たり前の話ではありますが、こちらはSwiftを用いたiPhoneアプリ開発の学習教材になります。Flutter等を使用したクロスプラットフォーム開発およびAndroidアプリ開発を学習したいという方は別の教材を利用することをお勧めいたします。また、パソコンについてはMac Book(Air、Proどちらでも可)またはiMacが必要になります。OSやデバイス、Xcodeのバージョンを確認してから購入することをお勧めいたします。