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小さい会社のしがないエンジニアのブログ

2025.8.24

【必読書】社会人におすすめのビジネス書9選

今回は今までに読んだ本の中で、これは是非読んでほしいと思った9冊を紹介する。目を引くために「社会人におすすめ」なんて書いているが、学生でも読んで面白くためになる本を選んだので、気になる本があればどなたでも読んでいただければと思う。

入社一年目の教科書 -岩瀬大輔 ダイヤモンド社

東大からハーバードでMBAというエリート街道を突き進んだ超人の仕事術は基本的なような当たり前と言われるようなことであった。

仕事は100点を目指さず、50点で赤ペンをもらう。頼まれたことはやり切る。つまらない仕事はない。

目新しくはない内容につまらなさを感じてしまうかもしれない。しかし、当たり前とも思われる基本をやり切るから人から頼られるようになる。社会人の一丁目一番地となる仕事への向き合い方を学ぶそんな一冊。

入社一年目の教科書

入社一年目の教科書

著者: 岩瀬大輔

出版社: ダイヤモンド社

コンサル一年目が学ぶこと -大石 哲之 ディスカヴァー・トゥエンティワン

コミュニケーションや仮説思考などコンサル会社の一年目が学ぶことをまとめている本。コンサルという業種をテーマにしているが、ソフトスキルを中心にコンサルだけではなく全ビジネスパーソンに必要とされるスキルや思考法を学ぶことのできる一冊。

コンサル一年目が学ぶこと

コンサル一年目が学ぶこと

著者: 大石 哲之

出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン

苦しかったときの話をしようか -森岡 毅 ダイヤモンド社

著者の娘にあてて書いた手紙を書籍化したキャリアの指南書。

キャリアとは自分をマーケティングすることである。強みは好きな動詞の中に隠れている。大切なのはどの業界を選ぶかではなくどの職能を選ぶかである。

自分のキャリアに悩む就活生、社会人がヒントとなり、さらに、著者の森岡氏の挫折から仕事に向き合うエネルギーをもらえる本となっている。

苦しかったときの話をしようか

苦しかったときの話をしようか

著者: 森岡 毅

出版社: ダイヤモンド社

メモの魔力 -前田裕二 幻冬舎

メモをとることはただの記録ではなく、考えることそのものである。尋常ではないメモの量を取るという著者の思考するためのメモ術をまとめた本。

具体的な事象から抽象化により原理原則を吸い上げて、自分の課題に転用する。

そんなメモのHow Toは、仕事の場だけでなく就活のような自己理解を深める機会にも生きるという。今までのメモ術の本とは一味違うメモ本。

メモの魔力

メモの魔力

著者: 前田裕二

出版社: 幻冬舎

嫌われる勇気 -岸見一郎/古賀史健 ダイヤモンド社

この本は、タイトルだけだと若干勘違いされがちな気がしている。

この本のキーワードは課題の分離。この本の説く嫌われる勇気というのは、協調性を蔑ろにしていいということではない。自分が変えられないことに対する努力をやめるというものである。

僕自身は、人間関係や心理的な側面の一方で、嫌われる勇気の本質は変数と定数の見極めであるように感じた。その努力は定数を動かしていないかと、自分の努力についめ見つめ直す本のよう考えている。

嫌われる勇気

嫌われる勇気

著者: 岸見一郎/古賀史健

出版社: ダイヤモンド社

サピエンス全史 -ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田 裕之 河出書房新社

サピエンスは決して身体能力的には優れた種ではなかった。そんなサピエンスが地球上で、生き残った理由は、虚構を共有することができる認知革命が大きな一翼を担った。そんな生物学と歴史学の境目からバイオテクノロジーが発展した未来までという大きな時間軸でサピエンスの歴史を振り返る一冊。

農業革命によりサピエンスは定住化しながらも安定した食料を手に入れることができるようになった。しかし、それによってヒエラルキーが生まれた。科学革命は人間は無知であるという出発点から始まり、帝国主義や資本主義と結びつき、その猛威を奮った。そして未来の私達はどうなるのか。歴史から哲学へと移り変わっていく。

個別具体の歴史書ではなくマクロな視点で歴史を考察する一冊。

サピエンス全史 上

サピエンス全史 上

著者: ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田 裕之

出版社: 河出書房新社

サピエンス全史 下

サピエンス全史 下

著者: ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田 裕之

出版社: 河出書房新社

これからの「正義」の話をしよう -マイケル・サンデル ハヤカワ・ノンフィクション文庫

功利主義、リバタリアニズム、カント、ロールズなどの思想をもとに、「正しい行いとは何か?」を多角的に問う。

白黒を付けることが議論の目的ではない。反対の立場をお互いにどこまで受け入れることができるかの対話を繰り返すことが、社会正義を考える上で必要であることを著者のマイケル・サンデルは説いている。

実際に本書を通した議論の中で哲学の面白さに魅せられる一冊となっている。

これからの「正義」の話をしよう

これからの「正義」の話をしよう

著者: マイケル・サンデル

出版社: ヤカワ・ノンフィクション文庫

金持ち父さん貧乏父さん -ロバート・キヨサキ/白根 美保子 筑摩書房

ただ勤勉に働いているだけではお金持ちになれない。残酷な資本主義の現実と受け取られるかもしれない。しかし、これは会計という資本主義の仕組みであり、この仕組みを上手く利用するからお金持ちはお金持ちになれる。

法人を作って、お金を働かせる、経費を先に払い、税金を後に払うなどのお金持ちがお金持ちであるためのお金の流れを教えてくれる。

日本人があまり勉強することのないお金についての一冊。

金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

著者: ロバート・キヨサキ/白根 美保子

出版社: 筑摩書房

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」 -安宅和人 英治出版

よく分からないけど、取り敢えず頑張ってやってみる。そして、摩耗して結果が出ずに終わってしまう。生産性の高い人は本当に解くべきイシューから逆算して順序立てて行動を進める。

問題に取り組む際に闇雲に取り組むのではなく本質的に解決すべきイシューはは何かを考え行動に移すためのフレームワークとなる一冊。

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

著者: 安宅和人

出版社: 英治出版

おわりに

本を読むモチベーションは人それぞれ。僕は本を読むことで何かが変わるきっかけになったらと思って読書をしている。

別にたまたま読んだ一冊で人生が好転するほどの影響力はない。いつもと違う視点の知識や考え方が、少しの推進力を生むかもしれないと思い本を読む前も読んでる最中も読んだ後もワクワクしている。そして何よりも読書は楽しい。普段は出会うことのない人の言葉に触れることができる。

こんな経験を感じてもらえたら嬉しい。